他人を通して、ギャンブルというものを通して、「この世の中で起きている結果というものは、全てがアトランダムなのではなく、何らかの法則性が働いている」と思いました。
そのことを、より確信したのは「自分の人生」を通してでした。
私は学生の頃というのは、どちらかと言えば「悪い人間」であり、不良グループの中にいた時もありましたが、そういう明るい不良ではなく、むしろ暗く陰湿なタイプであり、「万引き」ばかりしていたような学生時代でした。
何故万引きがバレるのかという理由を研究し、バレない方法を編み出し、捕まる訳がないと高を括っていたほどに万引きを繰り返していました。
しかし痛い目に遭う時が来ました。
ある時に万引きがバレて親を呼ばれ、親がお店の人を説得してくれて温情で警察に行くことは免れたのに、それでも私は懲りずに再び万引きを繰り返し、その報いは訪れ、今度は完全に警察に連行される形で捕まりました。それから親は、しばらく私を信用しなくなりました。
それ以外には、私は学生の頃からタバコを吸っていました。
専門学校に通っていた時に、胸に違和感を覚え病院に行ったところ「肺気胸」と診断されました。肺気胸はタバコを吸うと再発する危険性が高く、「どうしてもと言うなら、体にメスを入れて肺を縫うみたいな外科手術をすれば、また吸える」的な話でした。
キャプテン翼という漫画に「ボールは友達」という言葉がありますが、その時の私も「タバコは友達」と思っていたくらい、タバコをやめることなど考えられませんでした。
しかし私は、自分のLGBT的な問題で「どうしても身体に傷をつけたくない」と思っていました。
かなり悩んだ結果、LGBTを優先し、泣く泣くタバコをやめるという選択をしました。
というような人生を送っていたからか、これまた専門学校の時に、今度は「謎の皮膚病」を発症しました。
足を中心に湿疹が出てしまい、酷かった時はあちこち血だらけ、皮膚を修復する為の液が身体から常にじくじく出ているような、そんな状態でした。
「どんなに美人でも、足に傷があったらモデルにはなれない」と、誰かが言っていましたが、この皮膚病によって私も、LGBTでやりたいことが非常に困難な状況となったのでした。
「悪いことをしていて、いつまでもその状態は続かないし、いつかその報いが来る。」
私はそれを身を持って体験しました。
社会人となってからは、学生時代に行っていたような悪いことは改めていくことができました。それもあってかサラリーマン時代は概ね、平々凡々な日々を過ごせていたように思いました。
このように、本当に親不孝な生き方をしてきた私ですが、
自分の身にこのような事が起こったり、あるいは「因果応報」という法則を強く意識するようになったことによって、途中からでも変わることができたのは本当に良かったなと思いました。