一般的には、車に興味がある男性は多く、将来は車に乗りたいと思い自主的に免許を取りに行ったり、友達どうしでも車に関する話題がのぼることも少なくはありません。
しかし私は、そもそも車自体にあまり興味が無く、親が乗っている車の車種さえ分からない、ましてや自分が将来車を運転することなど考えてもいなかったような人間でした。
ただ、地方特有の「とりあえず運転免許は取っておいた方がいい」という風習によって、教習所に通い、免許だけは取得していたのですが、
その教習の路上運転の中で、
私は目の前の赤信号に気付かず教官と会話をしながら走行を続け、教官が慌ててブレーキを踏んでくれたので事なきを得ましたが、一歩間違えたら大惨事になってしまうところでした。
この事があって「あぁ、自分はヤバい。自分は運転をしたらダメな側の人間だ…」と心底思い、その後の人生においては車の運転を封印しているような状態でした。
それから数年後、「せどり」という稼ぎ方と出会い、それを専業としていた中において、ある問題にぶつかっていました。
それは「電車で仕入れに行くと、持って帰れる本の量に限界がある」というものでした。
車で仕入れをしている人達は、
「店舗間の移動も車でスムーズに行うことができ、且つ、家に持って帰れる本の量に際限がない」という、大きなメリットを享受できていました。
年々稼ぎにくくなっていく状況の中において、「あぁ…自分も車を運転できれば、もっと稼げるのに」という想いが強くなり、
ついに私は、実家に帰った時に車の運転の練習を行い、そして再び東京に戻ってきてからはレンタカーを借りて仕入れに行こうと決心したのでした!
しかし、地方の単調な道と、都内近郊の複雑な道を走行するのとでは運転難易度がまるで違い、「私が地方で取得した運転技術は無に等しい」と感じた程でした。
その日1日は、様々な危ない場面がありました。
初めてのコインパーキングで力加減が分からずパーキングブロックを飛び越えた状態で駐車してしまい焦る、周りに人やバイク等がところ狭しと並んでいる見たこともない激狭の道を恐れながら走行、ナビを見ていたら危なく前の車に衝突しかける、いつの間にか高速道路行きの車線に入ってしまいどうすればいいか分からなくて焦り後続の車に迷惑を掛ける、店舗の入り口が分からなくて入れなかったので焦って他のお店の駐車場に停めて買い物へ 等々
こういったことが1日で8回くらいありましたが、なんとか何事もなくレンタカーを返却することができました。
「よく生きて帰ってこれたな…」と思い、それと同時に「やっぱり自分は車を運転すべき人間ではない。運転のセンスがまるで無い…」と心が折れ、今後は車での仕入れを止めようかとも考えました。
しかし、(ここでここから逃げたら、今後の人生、自分は何も出来ないような気がする… だってこんなにも多くの人が普通に車の運転をしているんだぞ?自分だって死ぬ気でやれば、運転できるようになっていくはずではないか…?)
と考え直し、これからも少しずつレンタカーで仕入れに行こうと思ったのでした。
そして何度も何度も運転している内に、運転技術は向上していき、やがて都内近郊のあらゆるルートを、そつなく運転できる程に成長していきました!
それから年々、売上の方は下降していき、今度はレンタカーの利用料金が痛手と感じるようになっていたところに、「特割ワンウェイ」という凄いサービスが開始されました。(同サービスは 2021/8/24 に終了)
1日借りて乗り捨て料込みで1,080円? ニッポンレンタカーの「特割ワンウェイ」を利用してみた【コラム】
ざっくりとした仕組みとしては、「本来なら営業所間の車の移動は、回送業者に依頼しているけれど、その区間を代わりにお客さんが借りて運転してくれるなら、激安料金で貸しますよ」というもので、
私がこのサービスを利用すると、ネックだったレンタカー料金を激安に抑えることができるばかりか、全国各地に「遠征」をすることも可能となりました。
そこで私は同サービスを利用しつつ、近場はもちろん、北は北海道から南は中国地方・四国まで、色々な場所を運転しました。
遠征時には5日前後で回るプランを立て、ルートを組んで仕入れをしながら、その日の目的地で安い宿やカプセルホテルを予約し、時には車中泊にも挑戦したり、ついでに観光もしたりして、その地の有名飲食店を調べて食事をしたりするようになりました。
今、改めて記事を書いていて、そういった日々と共に思い出されるのは、全国各地の車窓からの景色の数々で、
振り返ってみると本当に楽しく、そしてとても良い経験をすることができたと思いました!
それはおそらく、単に「旅」や「ドライブ」から得られる喜びのみならず、
元々自分がこんなことをするなんて夢にも思っていなかったようなことを、現在の自分が行っているんだなという "エキサイティング感" や "充足感" のようなものに加え、やってみたら案外自分の性にも合っていた という部分も増し加わっているからこそ、より、そう感じられているところがあるように思います。
そういう意味では、「最初は1ミリも興味がなかったけど、車の運転が出来るようになって本当に良かったなぁ」と、心から思います。
車の運転が「できる」ようになったことで、私の人生は豊かになりました。
RAPTブログ有料記事・朝の祈り会の中では、「できる」ようになることこそが、人生を発展し充実させていくのだと、教えられています。
2024年9月12日(木)
個性・才能を伸ばして、できることを一つでも二つでも増やしてこそ人生が変わっていく。できることを増やさない限り、他のどんなことをしても、人生は何も変わらず、空しさは消えない。(個性・才能を磨かなければ、食べられない時代がもう目の前に来ている。)
まさに私自身も、できなかった車の運転が「できる」ようになったことで、全く新しい世界を体験することができ、人生に大きな変化がありました。
人は、自分にとってどんなに苦手なものであったとしても、「継続して訓練すれば、人並み程度、またはそれ以上出来るようになる可能性は十分にある」ということを、身を持って体験しました!
そしてこの経験は、後々の自分にも大いに役立っており、
なにか新しいこと、苦手なことでも「あの自分が、車の運転を出来るようになったように、必死でやれば何とかなる」と思え、何でもチャレンジできる自分になっていくことができました!
[2020年1月頃] 箸にも棒にもかからない、最初の「情報拡散」
人生において最も恐れるべきことの1つは、自分には無理だろうと勝手に決めつけて、「やらないこと」であると思います。
やらなければ、100%上達することも変わることも有り得ませんが、しかし、やる人には可能性があり、確かな前進と学びと成長と希望があるからです。
どうか当記事が、何かチャレンジしようとしている人にとって、少しでも勇気を与えることができましたら幸いです。